蟲の子を産むことで森と人との和合をめざす「蟲愛ずる姫君5」
蟲になり、この村を興こせ…。鈴木土下座衛門の「蟲愛ずる姫君5」は、
蟲の体を手に入れた姫とその後継者となるべく蟲との交わる少女の物語。
5年ぶりに姫と再会した女の子。姫はしかし女の子を新しい国ではなく森へ連れてゆき…。
フルカラー197ページ。
最終戦争より1000年後の未来…。世界は、巨大な菌類の森に覆われんとしていた。その森は猛毒を放ち、立ち入る人間には容赦なく襲いかかる獰猛な蟲が棲む死の世界。そんな危険な森を愛する、小さな国のお姫さまがいた。姫は女を蟲に変える秘伝を自ら使い、蟲の体を手に入れた。秘伝で蟲になった女は、蟲と交わり子をさずかることができるのだ。
おりしも勃発した大国間の戦争に参加することになり、故国を離れなくてはならなくなった姫は見込んだひとりの女の子を森へ連れ出し、ほかの人々には隠していた姫の思想と蟲の身体を見せ、後継者に誘う。姫は女の子に将来にわたって蟲と交わること、そしていつか自身も姫のように蟲になると約束させ、戦争に参加するため遠い国に旅立った。
戦争が終わっても、姫は戦争で縁のできた人々と新しい国を興すため故国には戻らず、5年の月日が流れた。その間、姫との約束を守り、蟲との交わりを一人続けていた女の子のもとに、姫からの手紙が届けらる…。
・蟲愛ずる姫君5
・作者: 鈴木土下座衛門
・価格: 2310円
・発売日: 2020年03月29日 16時
・スマホ対応