淫乱というは遺伝だから、矯正しようとしても無駄な努力なってしまいがちだ。浮気性の親には浮気性の子ども、異性にだらしない親にはだらしない子どもができてしまう可能性が高いのだ。月森雅十「躾～しつけ～」（三和出版）は、好奇心旺盛な女子校生たちの赤裸々な日常を変態的かつキュートに描いたインモラル短編集だ。

母親が連れ込んだ男を好きになってしまうのが娘だ

母親が惚れた中年男と2人で暮らすコトとなった女子校生・アキラだったが、彼女は中年男にほのかな想いを寄せていた。さすが血がつながっているだけあって、母親が選んだ男は自分にとってもタイプだったのだ。歪んだ愛情を抱えた2人は、次第に肉欲の関係に溺れていく。2人だけの秘密としたカップルは、背徳感からどこまでもディープにお互いを貪り尽くすのだった。そして、人に言えない変態的なプレイまでも……。表題作『躾 しつけ 』のほか、セフレと肉奴隷とのアブノーマルな三角関係を描いた『俺のセフレと肉奴隷が修羅場過ぎる』、自分そっくりな双子の弟に女装させて性交する事に悦びを感じる異常ナルシシズムストーリー『Copy&Paste&Sex』、電マオナニーを体感してみたい女子校生のオバカなチャレンジを描いた中編『電マ伝』の4作品が収録されている。

・躾～しつけ～
・作者: 月森雅十
・価格：1,080円