人間の精神というものは案外もろいもの。何も知らない善良な人々が、あるときを境に人格を書き替えられ、狂気へと踏みこんでしまうことはままある。魔転狼「ラシビア ～娼婦化洗脳～」の姉弟もまた、そんな毒牙にかかった人々だ。娼婦化洗脳を施された二人は、精神を完全に支配され、淫らに堕ちてゆく。

穢れを知らぬ姉弟は堕とされる陶酔感を知る

フィオレ・ストラーニは、観光都市の市長の娘だった。しかし街を裏で牛耳る悪の組織「クオレディサーペント」に父を暗殺され、失意の日々を送っていた。街の観光案内を行う水夫である「ニンフ」の仕事をこなしつつも健気に暮らしていたフィオレだったが、そんな彼女にも組織の魔の手が迫る。クオレディサーペントの長・グランドマスターは、催眠・洗脳を特異としており、「女性の精神を必ず従わせる」という特異体質の持ち主だった。女であれば誰もが彼の精神支配から逃れられない。そしてフィオレの心は闇へと染められていく。さらにフィオレの義弟であり、警察官でもあったマリアーノまでもが毒牙にかけられていく。性別を女に変えられた挙げ句、「組織の女」として身体を売らされるようになったマリアーノ。二人はどこまで堕ちてゆくのか……。

・ラシビア ～娼婦化洗脳～
・作者: 魔転狼
・価格：756円（税込）
・発売日：2016年04月29日