人間は、誰でも他人には言えない煩悩を抱えて生きている。特に性欲の面では、動物にはない理性で人はがんじがらめになっているのだ。黒乃マサカド「カバンの中の体操服【上巻】」は、ハードコアの旗手・黒乃マサカドが放つ、鬼畜系指輪物語。不思議な指輪を身につけてから男たちに弄ばれるすみれは、イヤなはずなのに…。カラダはすぐにでも快楽が欲しくてうずいてしまう…。そんな彼女を救えるのは、パパしかいない？

お願い…私が満足するまで、たくさん注いで激しく可愛がってぇ～！

宝石には、持ち主の想いが詰め込まれ、来世へ受け継がれるという。しかし、それは純粋な想いばかりではない。僧侶たちは修行の際、俗世の煩悩（特に性欲）を排出し、水晶の中に封じたという。そして、邪念の飽和による崩壊とともに、水晶は美しい指輪に姿を変え、この世のどこかへ散在していった。もしもそれを身につけてしまうと、たちまち呪われ内包された煩悩を昇華するための供物人形と化してしまう。おじいちゃんが営む骨董屋にその指輪は持ち込まれた。すみれは、ひと目見てその指輪に惚れこみ、おじいちゃんに内緒で持ちだしてしまう。同級生男子に指輪を見せびらかしたところ、彼らの煩悩は解き放たれ、すみれはトイレで肉便器と化してしまうのだった。指輪は、持つ者の煩悩が解き放たれたときに外れるのだが、すみれの煩悩とは果たして……。

・カバンの中の体操服【上巻】
・作者: 黒乃マサカド
・価格：210円