お兄ちゃんが大好きな従妹との甘い同棲生活「未来にキスを -Kiss the Future-」
ただ単に一緒にいたいって気持ちがあってそれを相手に届けるための形にしたのが、好きって言葉です。だから、世の中に好きって感情はないんです。簡単に好きって言葉を使っちゃうとすぐに固まって……檻みたいなものを作っちゃうです。本当にはないものが、あるように見えてきて、上の方から人を支配しちゃうです。人は……そんなのに支配されたら駄目なんです
「究極の恋愛」をテーマにした「未来にキスを -Kiss the Future-」は、ちょっと足りない従妹と一緒に学校に行ったり、一緒にご飯を食べたり、一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たり、身体を合わせたりする……1つの”恋愛”についての物語。名作恋愛ADVが、Androidに移植され、美少女アプリマーケット「どろっぷす!」にて販売が開始された。PC版標準価格: 8,800 円のところを、980 ポイントでプレイすることができるぞ。
ゲーム期間は、叔母夫婦が旅行に行っている間の2週間
とある事情で両親が海外に出かけてしまったことにより、普通に学園生活を送っていた俺は、お金持ちの叔母夫婦の家に居候することになった。新しい場所での生活には、簡単に馴染むことができた。
今は少し疎遠になったとはいえ昔はよく遊びに来ていたし、叔母夫婦は親切な人間だったし、何よりそこには幼馴染みの少女――飛鳥井霞がいたからだ。
霞は叔母夫婦の一人娘で、昔はよく一緒に遊んでいた。なぜか同い年の俺のことを「お兄ちゃん」と呼んでいた霞だったが、それは可愛らしい女の子から少女に変わった今でも変わっていなかった。霞とは同じ学校の同じクラスに編入され、そして普通の生活がまた始まった‥‥。
半年ほどが経った頃。叔母夫婦が2週間ほど旅行に出ることになり、その間、俺と霞は広い家で2人だけで生活することになった。叔母夫婦が旅行に出かけた最初の夜、眠りに就こうとしていた俺の部屋に、霞が訪れた。一緒に寝よ、と言って俺のベッドに入って来た霞は、こっちの戸惑いも収まらないうちに、笑顔を向けてきて言った。
お兄ちゃん、ボクのこと、奴隷にして?
同居している従妹――霞にそんな風に言われたものの、あくまで普通の学生である俺には、「奴隷」なんていう言葉がピンと来るわけもない。そんな言葉、日常的に使わないし、どういう状態を指しているのかよくわからない。当然、何をどうしたらいいのかさっぱりわからない。
一方霞の方も、やる気だけはまんまんだけれど、何をしたらいいのかやっぱり判っていない。ただわかるのは、「お兄ちゃん」のことが好きだ、というただそれだけ。
それでも、ぎこちなく肉体関係は始まった。霞が俺のことを好きなのは確かだったし、そのことは俺も理解していたから。
不慣れな俺たちは、色んなことを、色んな場所で試してみる。それが正しいやり方なのかどうかも判らないし、奴隷なんて言葉はやっぱりよく判らない。それにそんなこと、当然周囲には秘密な訳で、それなりに気を配らなきゃいけない。そんな難しい環境の中、お互いがお互いのことを好きだということだけを手がかりにして、俺たちは自分たちだけの奴隷生活を築いていく。