【緊急記事】Googleドライブに虹児ポを保存するとアカウントを抹消されるかも

いきなりだが、虹児童ポルノ画像や動画を、Googleドライブ等のGoogleサービスに保存している人は、注意が必要かもしれない。Googleアカウントを消される、つまり、GMailなども含めたGoogleの全データを消される危険があるかもしれないからだ。

執筆:法務博士 河瀬 季(tokikawase.info

自分の子どもの全裸写真を保存するとアカウントを消される!?

昨日、あるブログ記事がネット上で話題になった。自分の子供の下半身写真をGoogle+に、非公開でアップロードしたところ、Googleアカウントを消されてしまった、という旨の記事だ。

息子が「ちんちんが痛い」と言っていたため、ズボンとパンツを脱がせて、様子を見ていました。
(中略)
その姿が面白かったので、ふざけ半分つい写真を撮ってしまいました。
(中略)
公開はしていなかったので、単なるバックアップ程度にしか考えていなかったのですが、それすらもまずかった可能性があります。
tappli blog: Googleアカウントを消されてしまった話

ブログ主の問い合わせに対して、Googleは、「Google の利用規約に違反した」と返答したらしい。しかし、上記ブログ記事が真実であれば、これが利用規約違反なのか、非常に怪しい。

保存してるだけでもアカウントを消される!?

まず単純な疑問は、「非公開でもダメなの!?」ということだ。日本の法律では、現在、児童ポルノの(単純)所持自体は禁止されていない。

しかし、Googleの利用規約によれば、

Google のサービスを使用して児童ポルノを作成、所有、または配布することは禁止されています。

不正使用に関するプログラム ポリシーと適用 – Drive ヘルプ

とのことだ。

……そう、Googleは、日本の法律より先に、児童ポルノの「所有」を禁止しているのだ。


この利用規約には、はっきり言って、読み方がよく分からない部分がある。よく分からない部分があるが、ただ、「児童ポルノ」に関しては、はっきりと「所有」が禁止されている。「単なるバックアップ程度」であっても、「児童ポルノ」をGoogleサービスで「所有」してはいけないのだ。

「自分の子供が全裸な家族写真」は「児童ポルノ」なの!?

次の疑問は、「というかこれって『児童ポルノ』なの!?」ということだ。

Googleは、「Googleサービスでの『所有』が禁止される『児童ポルノ』とは何か」という問題について、正面からは答えていないと思われる。

現在の日本の法律によれば、18歳未満の「児童」の裸写真が「児童ポルノ」に該当するためには、「エロいもの」である必要がある(法律的には「性欲を刺激」うんぬんするもの、という定義)。この「『エロいもの』でなきゃ『児童ポルノ』じゃない」というのは、以下のような議論でよく出されていた話だ。

規制反対派:医学的な写真とか家族写真とかまでが「児童ポルノ」と言われかねない!
規制賛成派:そういうのは「エロいもの」じゃないから「児童ポルノ」ではないよ。「児童ポルノ」には規制かけても問題起こらないよ。

Googleは、日本の法律のいう「児童ポルノ」より広いものを「児童ポルノ」と考えている。少なくとも、その可能性がある。

虹児童ポルノもGoogleのいう「児童ポルノ」に含まれる?

……とすると、虹児童ポルノだって危ないんじゃないの?という疑問が出てくる。いわゆる非実在なんとかの問題だ。「うらスマ」読者なら多くがご存じの通り、国内でこれを規制しようという不穏な動きが見られるし、世界レベルで見れば、既に規制対象とされている国もある。

Googleが、日本の法律では「児童ポルノ」ではないはずの虹児童ポルノを「児童ポルノ」と考え、これをGoogleドライブなどに保存(「所有」)しているユーザーに対して「利用規約違反」と言い出すことも、全然あり得る話なのだ。

「利用規約」が気持ち悪い理由

法律は、利用規約に比べれば、まだマシだ。どんな「悪法」であれ、一応国会などでの議論を経ていると言えば経ているし、その運用は手続面などでがんじがらめに縛られている。

しかし、利用規約は、まずもって成立自体が非常に不透明だ。今回問題になったGoogleの利用規約にしても、「児童ポルノ」の定義がよく分からないし、成立時にこの点について議論が行われたのかどうかもよく分からない。

そして、利用規約は、運用も非常に不透明だ。

お使いのアカウントは Google の利用規約に違反したため無効となりました。以後アカウントに再びアクセスできるようにすることはできません。
tappli blog: Googleアカウントを消されてしまった話

法律であれば、こんな何を言っているのかよく分からない抽象的な理由で権利制限などを行うことは許されない。ちゃんと具体的に説明しなくてはならない。

Googleは、少なくとも、今回なぜブログ主のアカウントを消したのか、虹児童ポルノの保存も禁止なのか、きちんと説明すべきだろう。

本当に虹児ポも危ないの?

この記事で書いてきた「危惧」がリアルかどうかは、件のブログ記事の内容は真実か、Googleは「児童ポルノ」をどう定義しているのか、といった点次第だ。しかし、「不透明」であるため、それがよく分からないのだ。

「結局アカウントを消すか消さないかはGoogle次第なんだから、色々考えたりしたってどうせ無駄だよ」というような考え方もあり得るが、とりあえず、「警戒」だけはした方が良い、かもしれない。

「にゅーあきば」サイト内の他の法律記事

「あんどろいどスマート」内で上記のような記事も書いています。


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